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思い通りに印刷する
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思い通りに印刷する Edit


久しぶりの更新となります。
投稿を楽しみにしてくれていたみなさん、お久しぶりです。


今回は強度弱視以上が対象となります。


そもそも、なんでこんな記事を書くのか?そう思う人も少なくないと思う。


なぜなら、「印刷なんて、現行作って印刷ボタン押すだけでしょ?」と思う人が多くないからだ。


確かに、いつも決まった様式の原稿を印刷するだけなら、意識することはインクの残量や両面にするかどうかぐらいが、検討すべき事項だろう。


ただ、いろんな用紙にいろんな向きで、いろんな方向で印刷物を仕上げようと思うとき、健常者なら、「とりあえず印刷してみて、この設定で思い通りになったから、これでいいや」で済むかもしれない。


しかし、視力や視野に強い制限があるとき、確認するのは容易ではないのは、特に強度弱視以上では、経験済みの人も多いのではないだろうか。



基本のおさらい Edit


最近は、スキャナや写真印刷用のカードリーダーが備わった複合プリンターが主流になってきた。


それに伴って、自動両面印刷の機能も充実してきている。


基本的に、後ろから差し込んで印刷する場合には、紙の手前面に印刷され、保存用の用紙トレーから印刷するときは、セットした紙の下面に印刷される仕組みになっている。


特にこれを意識させられるのは、葉書や写真など、用紙に表裏が重要な場面である。


健常者でも、「葉書の通信面に印刷しようと思ったら、宛名面に印刷してしまった」、そんな失敗を一度は経験しているはずだ。


それじゃぁ、「宛名面を1ページ目に、通信面を2ページ目に作って、宛名面を下にセットして、両面印刷かければ、解決じゃないか!」、そう思った人は、実験可能な人は、トライしてみてください。


印刷結果は、縦置き横書きの場合、宛名面は良くても、そこから通信面を見て逆さになっていることに気付くはずだ。


今回は、いろんな場面を想定しながら、印刷設定を思い通りに操る術を紹介してみる。



実践編(1)縦置き横書きの場合 Edit


見出しからなんだかよくわからない言葉が出てきた?


1つずつクリアにしていこう。


まず、「縦置き横書き」の、「横書き」から。


これは印刷方向で、通常左から右に上から下に、読んでいく印刷形式のこと。


英文字や数字、カタカナが沢山出てくる場合に、読み易い方法だ。


では、「縦置き」は、例えばA4用紙で考えたとき、210mmの辺が上下にくるように持つと、297mmの辺が左右になる。


この向きでプリンターに通常は入れることになる。


紙の長い辺を左右に持ってくることを、「縦置き」という。


これで、2ページの原稿を両面印刷してみる。


きっと2つのパターンに分かれたと思う。


1つは、1ページ目を読み終わって、次のページにスムーズに移動するのに、紙の下側からめくりあげる方向、一方は、ページをめくるのに、用紙の右側を左にめくる方向だ。


どちらも、意図的に実施すれば、「意図した結果を得られた」と言えるが、意図しなければそれは「たまたまそうなった」にすぎない。


この方向の印刷は、多くが右から左にめくるので、プリンタドライバが設定を補正してくれて、シームレスに実現してくれているかもしれない。


でも、設定を理解せずに、なんだか適当に設定を保存している場合には、失敗に至って、思い通りに印刷ができないことも発生しかねない。


また、上の「基本のおさらい」を、習得していない場合には、自動でなく両面印刷しようとすれば、おかしな結果になるかもしれない。


次の例も見てみよう。



実践編(2)縦置き縦書きの場合 Edit


次によく利用するのがこの方法だろう。


用紙の長い辺を左右に持って、上から下に、右から左に読み進める印刷方法だ。


縦書きの設定は各アプリのマニュアルを参照されたい。


さて、多く求められる印刷方向は、紙の左側を右へめくる、めくり方になる。


和書の小説やエッセイなどでよく用いられる印刷方向と閉じ方だ。


綴じるとなれば、これは失敗できない、更に、綴じ代も…。


この時に重要になるのが、綴じ代を設定していれば、意図した印刷結果を得ることは更に難しくなる。


何枚も紙を無駄にしたり、無駄にインクを消費しないよう、正しい設定をおさえておきたい。


重要な設定項目は、どの辺を綴じるかということだ。


Microsoft Officeには、[印刷ダイアログ]の中に、[両面印刷]のコンボボックスがあり、

  • [長辺を綴じる]
  • [短辺を綴じる]
  • [手動で両面印刷する]
  • [ページの片面を印刷する]
    が用意されており、プリンタドライバには、更に細かな設定がある場合もある。
    A5の用紙に4ページを縦置き縦書きで印刷する場合を考えてみよう。
    プリンタには、もちろん、A5を縦長に用紙トレイにセットして、トレイをセットする。
    綴じ代が10mmあるとして、これを最初の行の更に右に配置する。
    さて、両面印刷の部分で何を選択するか…。
    正解は、[長辺を綴じる]を選べば、私の環境では成功した。
    そんなに、差異があるとは思えないが、プリンタの機種に依存する可能性も否定できないので、余裕のあるときに是非一度誰かの目を借りて、しっかりと確認しておきたい。

応用編(1)横置き横書きの場合 Edit


ここからは、ランクアップ。


A4プリンタにA4横置き横書き印刷、しかも自動両面印刷となると、求められる想像力が格段に高まる。


しかも、これを、左右でめくるのか、上から下にめくるのか、下から上にめくるのか、要求された方法で印刷をスピーディーにスマートにやりこなしたいものだ。


プリンタドライバの特別な設定を使用しない限り、自動両面印刷で行えないのは、上から下にめくる印刷だ。


上から下にめくる印刷方向は、求められる場面は少ないが、これを実現できれば、何も怖いものはなくなるだろう。


今回の想定は、A4プリンタで、A4横置き横書き印刷なので、紙は縦にしか入れられない。


ページ設定が可能なアプリで、横置き横書きの原稿はできても、両面印刷を選択しなければ、見た目の問題は起こらないだろう。


積極的な理由で両面印刷をしないこともあるが、要求があれば、それをこなしてこそ活用と言えるのではなかろうか。


左右でめくりたいときは短辺を、下から上にめくりたいときは、長辺を、選択すれば、実現できる。


上から下にめくりたい場合は、1ページ目だけを印刷し、印刷された紙を手前と奥を180度回転し、トレイにセットし直し、2ページ目はプリンタドライバの設定で180度回転を有効にして、2ページ目を印刷することで実現できる。


更なる難題が、次に待ち受けている。



応用編(2)横置き縦書きの場合 Edit


同じようにA4プリンタでA4に横置き縦書きする場合を考えてみる。


その前に縦書きについて復習。


上から下に右から左に読み進める印刷方向だ。


多くの場合求められるのは、ページめくりは左から右にめくり上げる。


これを実現するには、短辺をを閉じるを選び縦書きを設定し出来上がったら右上をホッチキス止めすればいい書類が出来上がる。



まとめ Edit


今回はいろんなパターンの印刷方法を時間をかけずに、失敗せずに、スマートにこなしてみようという取り組みで、途中難しいと思った人はきっと多かっただろう。


しかし、目が見えない人が、情報発信を行って、その内容が正当に評価されるためには、やはり体裁が整っていることは大きなプラスになるので、習得しておきたいものだ。


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