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ITの脆弱性を理解する
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ITの脆弱性を理解する Edit


近年災害は大規模化・広範囲化の一途を辿っている。
そんな中で長期間の停電を発生させたり、都市部では地上だけでなく地下街の浸水も懸念されたり、近年では日本という国の存亡をも危うくする大震災のリスクも話題に上るなど、特に重度視力障害を持つ人の生きる術の一つであるIT技術の脆弱性が明らかになってきている。


そこで、今回は現状で明らかになっている、災害時のIT活用を考えてみる。



停電するとインターネットはどうなる? Edit


停電があらゆる理由で発生した場合、インターネットはどうなるだろうか?
太陽光パネルとか、自分で電気を起こす設備を整えていなければ、ONUやルーターは止まってしまう。
そんなことわかってるよ。
じゃぁ、どうするのか。
モバイルルーターなら、本当に万全?
停電してから24時間はなんとか基地局が動いてくれれば、使えるかもしれない。
本当にそうだろうか?
4GやLTEは3日で10ギガ制限があることを忘れてしまっただろうか?
いや、それに加えて、通信制限もされるかもしれない。
スマートフォンにテザリング機能があるから、モバイルルーターなんてもったいない。
スマートフォンにもパケット定額を払って、モバイルルーターが災害時に使いにくくなるなら、それも24時間が限界ならスマートフォンに加えてなんて予算的にむり。
どれだけ使いにくくても、予算がかかっても、

  • UQコミュニケーションズが展開するWiMAX(KDDIの基地局を利用)
  • Y!mobileが展開するPocket WiFi(SoftBankの基地局を利用)
  • NTTドコモが展開するWi-Fi STATION
    などがある。
    自分が契約しているキャリアと違う基地局と異なるキャリアのものを持っていれば、これは投資と呼べるかもしれない。

固定電話はどうなるの? Edit


アナログだから大丈夫に決まってるじゃん。
それって本当?
光回線のホームゲイトウェイに繋いでいるものはもちろん、アナログ回線に繋がっていても、電話機の仕様によっては停電時に使えなくなる機種もあるので、一度はメーカーに問い合わせてみよう。
アナログ回線に繋がっていても、決して安心してはならない。



SNSの活用はどうするのか? Edit


包み隠さずハッキリと宣言しよう。
何かの災害が発生すると、画像による情報が溢れ、デマなどの不確かな情報は文字になりやすい。
つまり、SNSから災害情報や避難情報を得ることはできない。
それじゃぁ、災害時はSNSはあきらめるのか?
TwitterやFacebookのような、誰もが見られるSNSを利用して、自分の被災情報を発信し、いち早い救助に繋げよう。
そのために、自分の住む地域を管轄する警察や消防に、その地域外から連絡してもらえる電話番号を調べておこう。
そして、優先度を上げる一因となるように、周辺の被災状況も併せて伝えるようにして、地域外の人へ向けて救助要請を依頼する文章を付け加えるようにしよう。



メディアの活用はどうするのか? Edit


テレビはもちろん停電すれば無理。
ラジオは、手回し充電機能を備えたものを用意しよう。
平時からラジオをテストして、周波数が合っているか、感度が落ちたり故障していないか、どこの局が使いやすいか、用意しただけで使い方がわからないということは、ないようにしておこう。



家族や親族との連絡はどうするのか? Edit


被災地域内では互いに電話し合うようなことは避けて、災害時伝言ダイヤル(局番なし171)を利用しよう。
例えば、実家の電話番号で録音するのか、暗証番号はどうするのか、事前にしっかり話し合っておけば、それでいいのか?
私たちに更に必要になるのは、自分が今いる場所の近くの公衆電話を、理解者や支援者に協力してもらって、普段から行けるようにしっかりと確認しておこう。
自宅周辺以外に勤務先、その途中、学校の近く、通学途中、いろんな場面で、確認して実際に独力で行けるようにしておこう。
付け加えて、どの災害、例えば水害と震災では、使える公衆電話が変わることがあるから、いつどんな場所で、どんな災害に遭っても大丈夫なように準備しておこう。



ITやメディアに依存しないで! Edit


日頃から障碍者福祉の係としっかりと連携して、自分に降り掛かる災害リスクを理解して、水害など予測可能な場合には、危機管理の係に相談して、最悪の状況を招く前に速やかに自主避難を実施しよう。
避難行動要援護者名簿に確実に登録し、個別計画を主体的に作成しよう。
自治会や自治体が催す防災訓練や避難訓練に参加して、その地域に自分がいることを覚えてもらったり、避難を手伝ってもらえる関係作りに努めよう。
水害や震災など場合ごとに自分がどんなことができて、その地域にどんな貢献ができるのか、しっかり伝えて、主体的に行動して、助けてもらうことだけを考えているわけではないことを、丁寧に重ねて伝えていこう。
災害時は健常者だって被災者であることを忘れずに、オーバーアクションでしっかりと感謝を伝えることを心がけよう。


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